ERRCグリッドで悩みを整理してみよう

今回は、「ERRCグリッド」というメソッドを学んだので、その内容と活用例を共有します。ERRCは以下の英単語の頭文字を取ったものです。

Eliminate(取り除く)

Reduce(減らす)

Raise(増やす)

Create(創造する)

元々は ブルーオーシャン戦略 を立てる際に使われるフレームワークですが、ビジネス以外にも応用しやすい汎用的な考え方として有名です。ここでは、自分の人生や悩みに当てはめてみたらどうなるかを考えてみました。

そもそもERRCグリッドとは?

ブルーオーシャン戦略 では、同質化した市場で無理に戦うのではなく、新たな価値を生み出して競合のいない市場(ブルーオーシャン)へ飛び込むことを目指します。ERRCグリッドは、そこで 「業界の常識や慣習を見直し、新しい価値を創造する」 ための具体的なアクションを整理する手法です。

Eliminate

業界標準として当たり前に含まれている要素のうち、そもそも不要なものは何か? を考える。

Reduce

過剰になっている要素を減らせないか? と問いかける。

Raise

業界標準と比べて、顧客が望んでいる要素をもっと増やせないか? と考える。

Create

これまで市場に存在しなかった、新しい価値を創造するにはどうすればよいかを探る。

このフレームワークを使うと、新しいビジネスアイデアや戦略の発想が得られるわけですが、「人生の悩み」にも同様のアプローチができそうだというわけです。

人生の悩みにERRCを当てはめる

ここでは「外向性を高めたい」「人見知りを改善したい」という悩みを例にERRCを適用してみました。

Eliminate(取り除く)

人見知りがちな行動パターンから、まずは取り除くべきものを洗い出します。

人と会うときに目をそらすクセ

会話が始まっても早く終わらせようとする態度

誘われたら断る言い訳を考えまくる

こうした行動や意識をエリミネート(排除)することで、人見知りを発動させる「前提条件」をまず緩和します。

Reduce(減らす)

次に、「減らしたい行動」を考えます。

人との関わりを避ける行動

完全にやめるのは難しいですが、少しずつ減らすだけでも大きな変化につながります。たとえば「月に一度は誘いを断らない」といった小さな目標設定などが具体例になるでしょう。

Raise(増やす)

三つ目は、増やすべき行動です。

人と接する機会

ただ「人を避けるのをやめる」だけでなく、積極的に人と関わってみようとするスタンスを増やしていく。たとえば趣味のサークルに参加したり、オンラインコミュニティに顔を出したり。数をこなすうちに慣れが生まれます。

Create(創造する)

最後が 「まったく新しい価値を創造する」 という視点。人と接点を増やしても、ただ一緒にいるだけで会話が生まれないと意味がありません。そこで、

相手が楽しめるよう会話を盛り上げる工夫

• 質問を投げかける

• 相手の得意分野を聞き出す

• 相手の話に共感やリアクションを返す

などを意識すれば、いままでなかった会話の盛り上がりが生まれるかもしれません。「相手が嬉しくなる会話を作る」という新しい価値の創造を目指すイメージです。

具体例:自分の場合

簡単にまとめると、次のようになりました。

1.Eliminate

• 人を避ける意識(目をそらす、早く会話を終わらせたいと考える姿勢)

2.Reduce

• 人を避ける行動(誘いを断る、会話を早々に切り上げるなど)

3.Raise

• 人との接点(会合に参加する、雑談を増やすなど)

4.Create

• 質問力や聞き上手なスタンスを身につけ、相手の自己開示を促す

このように整理すると、「あ、これなら実践できそう」と思える具体的な行動に落とし込みやすいところが、ERRCの強みです。

まとめ:ERRCグリッドの応用力

ERRCグリッドは、本来はビジネスやマーケティングなど、競争の激しい環境で新たな打開策を見つけるためのフレームワークです。しかし、今回のように個人の悩みにも十分応用可能です。

Eliminate(取り除く): まずい行動や意識を捨てる

Reduce(減らす): 過度にやってしまうことを控える

Raise(増やす): 良い方向に進める行動をもっと増やす

Create(生み出す): 新しい発想や価値を提供してみる

もし「人間関係をスムーズにしたい」「習慣を変えたい」「やりたいことを見つけたい」など、多種多様な悩みがあれば、一度このグリッドを使って整理すると、新たな気づきやアイデアを得られるかもしれません。ぜひ試してみてください。

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